(2019年5月1日) 埼玉県の秩父市では椋神社の付祭りとして龍勢祭りが毎年10月の第2日曜日に行われている。ウイキペディアによると、「龍勢とは筒に黒色火薬を詰め竹竿を結んだ花火である。代々伝承されてきた農民による手作りロケットのこと。」との説明がある。実際に龍勢祭りを見るとロケットの打ち上げを見るというより昼間の花火を見る感じである。 今でも神様に奉納するという主目的は変わらないのであろうが、東京から車で日帰りできることもあって大勢の見物客が集まる。ロケットの打ち上げは規模が小さくとも集客能力があるに違いない。 種子島での実用衛星打ち上げになると大勢の人が見物に来るものの、直前で延期になれば見逃すことになる。そこで見物に行きたいが打ち上げが確実でないことで二の足を踏むという人も多い。 観光資源としてみるとロケットの打ち上げはまずスケジュール通り実施すること。また年間で数回しかなく見物客が数日に限って多いのでは観光業としては受け入れ難い。黒部ダムの夏場に行われる観光放水のように時間を決めて毎日行うことが望ましい。 そこで提案したい観光用ロケットは龍勢以上の規模でしかも毎日定時に発射するものである。最初は龍勢ロケットそのものでも良いだろう。龍勢は竹の竿の先にロケットを取り付けるものでロケットも松材などで出来ている。龍勢ロケットは環境負荷がないのである。ネットで見つけた絵を無断で借用する。 種子島から打ち上げる観光ロケットは海水に落ちるので公害の心配がないものでなければならない。材料は木材、紙、などで作れば良いだろう。場所は種子島の展示館前あたり、例えば午前10時と午後3時に、カウントダウンを放送して打ち上げてはどうであろうか。 火薬を扱うので資格を持った取り扱い責任者は必要だし、ロケットの製造には少しばかり知識も必要である。花火業者との提携が良いだろう。立ち上がりの資金の獲得は種子島観光協会がベンチャー・キャピタルを獲得するのはどうだろうか。軌道に乗ったら費用は航空会社、旅館組合、等からの発注にして貰おう。 ロケットの規格を決めて、大学対抗で打ち上げ、到達高度を競うことも良いかもしれない。この場合は高度測定の手段も必要になる。 子どもを対象としたロケット遊びでは火薬を使わない水ロケットが各地で行われているものの大人の観光用としては物足りない。 (了) 戻る
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