重力は存在しない?  

(2011年7月11日)


  「重力は力でなく加速度である」ということだけでも、なかなか理解して貰えないのに「重力は存在しない」と言っている物理学者がいた。

 ニューヨークタイムズの2010年7月12日によるとオランダのアムステルダム大学理論物理学院のエリック・ベルリンド教授は、「重力は存在しない」という学説を発表した。重力は単なる熱力学の法則の自然な結果であるとの主張である。

 彼の論文の表題は ”On rhe Origin of Gravity and the Laws of Newton” となっている。

 「重力は存在しない」という理論は物理学者の間で大変な反響があり、ハーバード大学の弦理論学者アンドリュース・ストロミンガー氏は「この理論が正しくは有り得ないという人も、正しいという人もいるが、我々はこの理論が正しく完全であり、正しく些細なものであることを知っている。」と述べた。

http://www.nytimes.com/2010/07/13/science/13gravity.html

 この理論の是非は現代物理最先端の学者でないと判らないもののようだが、「重力は力でなく加速度である」ことだけは、ニュートン時代のレベルに戻っても理解できることである。


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