ベン図

(平成21年9月14日)

 ベン図はベン・ダイアグラムとも呼ばれ、集合論で説明のために良く使われます。

 下のベン図ではCが集合の全体を表します。
部分集合AとBでは重なった部分があります。重なった部分はAとBの共通部分またはAとBの積集合とも言います。記号はA∩Bと書きます。

 少なくともAかBのどちらかに含まれる部分がAとBの和集合といい、A∪Bと書きます。

 確率でベン図を描くのは便利なのですが、一つだけ注意が必要です。それはベン図で描かれた領域は面積を表すものではないということです。Aという条件を満足する事象の全体という意味で、あくまでも有限な個数なのです。Cの領域とAの領域にある個数の比が確率P(A)またはP(A|C)です。

 ただし、コルモゴロフの公理から出発する数学の確率では面積比が確率であると考えても差し支えありません。


  

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