無重力状態の最も簡単な説明  

(2012年2月11日)


  宇宙ステーションが無重力状態にあるのは宇宙ステーションが自由落下しているからである。そして、自由落下している空間が力が何も働いていない空間と区別できないことはアインシュタインの等価原理である。

 宇宙ステーションが無重力状態にあるのはニュートン誌 にもあるように、重力と遠心力(慣性力)が釣り合っているからという 説明がなされてきたが、この説明ではアインシュタインの等価原理を認めないことになるから間違いである。

 等価原理も認めるが、重力と遠心力が釣り合っているという説明も正しいのではないかと考えられがちであるが、これは明確に排除すべき考えである。その理由は次の通り。
(1) 力の釣り合いである証拠がない。ニュートン力学ではXという力の釣り合いであると言っても証拠がなければ、何か別の理論でYという力の釣り合いであると言われても反論できない。全く実証できないからである。実証できない理論は現代科学では認められない。
(2) 力に対する概念をぼかしてしまう。明確に排除することにより、力とは座標の取り方によって消えたり現れたりするものでないことが明確になる。

(了)


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